今尾ひな子岐阜県岐阜市在住) 


フリーランスアナウンサー

ラジオ番組では岐阜放送(ぎふチャン)で毎日21時30分〜21時40分まで『ぬくもり on タイム』を放送中(ナイター中継時は時間変更)。その他、話し方の講師として、市町村の生涯学習関連で多数講座を担当。他に岐阜県生涯学習コーディネーター、岐阜県コミュニティ診断士としても活動。最近は、母校の小学校でスクールボランティアに参加し子供たちとのふれあいを楽しんでいる。
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あれこれ
・人前で話せなかった子供時代
小学校の低学年の頃、私は教室で発表のできない子供でした。国語の時間に本読みを当てられると、泣きそうな声でふるえていました。その極めて内向的で消極的な私に、変化のチャンスが訪れたのは小学校高学年の時の放送委員会委員の役目でした。放送室のマイクの前で給食時間のお知らせができるようになったのは奇跡だと思っています。その後の学生時代もずっと放送クラブに所属し、とうとう社会に出た折には、地元、岐阜放送報道部のアナウンサーに就いおりました。

・言葉以外の言葉の重み
4年近く在籍したあと退職し、1年間の中京テレビ契約アナウンサーを経て、出産を機にフリーランスとなり現在に至っています。フリーになった最初の司会は、日本赤十字社大会の式典でした。皇室ご臨席の席上で進行アナウンスを務めたことは、今も心の財産です。当時、皇太子妃であられた美智子妃殿下ご臨席の場で、若かった私はトーンの高い緊張した声を張り上げて進行していたと思います。作り声ではなく、自身の自然な声で話ができるようになったのは、ようやく今頃になってことです。この時、表彰をお受けになる一人一人に愛情深い眼差しをお送りになっていたこと、私にまでも、ご退席の折に、お声をかけてくださったことは、今でも忘れられない感激です。言葉は音に出して伝える以外に、もっと深いメッセージがあること、すなわち非言語コミュニケーションの重要性を知るようになったのも、それよりずっと後のことでした。

・話も美人も「人となり」
写真は画家の故矢橋六郎先生に描いていただいたものです。東海ラジオ制作の取材でお目にかかったことがきっかけでした。インタビューの番組では、18年間、およそ1000人の方々をお訪ねしました。放送番組は、1年分毎に著書としても出版されましたが、実は話の内容については、正直なところ断片的な記憶しか残っておりません。それよりも、言葉では伝えきれない「人となり」の印象が強く残っています。
「言葉は人なり」。毎日の積み重ねが品格をつくり、その人のメッセージを生み出していくものだと痛感しています。矢橋先生はおっしゃいました「僕はいわゆる造形美人は描かない。整いすぎていて面白味がないからね」